中国在住・赴任予定の日本人の方が最初に知りたい20の疑問を、わかりやすく解説します。
中国本土では、国のインターネット管理の方針により、一部の海外サイトへの接続が制限されています。これは「防火長城(Great Firewall、グレート・ファイアウォール)」と呼ばれる仕組みによるもので、Google、YouTube、LINE、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどが対象に含まれます。
日本国内のサイトでも、海外サーバー上に置かれている場合は接続できないことがあります。日本の銀行・官公庁・企業の社内システムなども影響を受ける場合があります。
主に3つの層で構成されています。
このため、単純にDNSを変更するだけでは回避できず、通信の暗号化と難読化が必要になります。
中国では、政府の認可を受けていないVPNサービスの提供・販売が規制の対象です。個人利用については、グレーゾーンとされる部分がありますが、状況によっては指導の対象となる可能性があります。
利用の際は、業務上の必要性があること、企業の就業規則や現地の規則を確認することをおすすめします。
技術的な検知能力は年々向上しており、従来の接続方式が使えなくなるケースは増えています。そのため、定期的にプロトコルを更新しているサービスを選ぶことが重要です。
Sakuraでは、V2ray・XrayR・Shadowsocksの3方式に対応し、状況に応じて切り替えられる構成にしています。
中国本土からは、Google検索、Gmail、Googleマップ、GoogleドライブなどのGoogleサービスへ直接アクセスできません。中国国内ではBaidu(百度)や高徳地図(Amap)などが代替として使われています。
日本企業とのやり取りでGmailを使う場合、赴任前に代替の連絡手段を決めておくと安心です。
中国本土からは、LINEのメッセージ送受信・通話ともに直接利用できません。日本の家族や友人との連絡手段として、赴任前に対策を準備しておく必要があります。
中国国内ではWeChat(微信)が主流で、現地の日本人コミュニティでも広く使われています。
中国本土からYouTubeへは直接アクセスできません。動画サービスとしては、Youku、iQIYI(愛奇芸)、Bilibili、Tencent Videoなど中国国内のサービスが利用可能です。
日本の番組や日本語の技術系チャンネルを継続して視聴したい場合は、接続環境の準備が必要になります。
Netflixは中国本土では正式にサービス提供されていません。アカウントを持っていても、現地からは視聴できません。
同様に、Hulu、AbemaTV、TVer、Amazon Prime Videoの日本版なども、中国本土からの直接視聴は困難です。
いずれも中国本土からは直接アクセスできません。SNSは中国国内のWeibo(微博)、Xiaohongshu(小红书)、Douyin(抖音)などが主流です。
日本の情報収集やマーケティング業務で継続利用が必要な場合は、事前に環境を整えておくことをおすすめします。
ビジネス系会議ツールは、比較的利用しやすい状況ですが、通信品質が不安定になる時間帯があります。特に海外サーバーを経由する会議では、音声の途切れや映像の遅延が発生することがあります。
重要な商談の前には、事前に接続テストを行うことをおすすめします。
主に次の5点を準備しておくと、現地での立ち上がりがスムーズになります。
1週間程度の出張でも、業務上のメール確認や日本への連絡が必要になる場面は多くあります。ホテルのWi-Fiは制限されていることが多いため、短期滞在でも事前準備をおすすめします。
特に、日本国内の銀行サイトや社内システムへのアクセスは、現地到着後に慌てても対応が難しい場合があります。
多くの日本の銀行は、海外からのアクセスに対してセキュリティ制限をかけています。中国本土からの接続では、追加認証を求められたり、ログインが拒否されたりするケースがあります。
日本のIPアドレスから接続することで、通常の利用環境に近い状態で手続きできる場合があります。ただし、金融機関の利用規約を必ずご確認ください。
NHKプラス、TVer、AbemaTVなどの日本の動画配信サービスは、中国本土からの直接アクセスができません。また、多くのサービスが日本国内からのアクセスに限定されています。
日本国内の回線を経由することで、通常の視聴環境に近い状態になる場合があります。各サービスの利用規約をご確認のうえご利用ください。
中国国内の通信インフラは都市部を中心に整備が進んでおり、国内サイトの表示速度は日本と遜色ない水準です。北京市内や上海市内では、光回線・5Gともに高速な環境が一般的です。
一方、海外サーバーへの通信は、国際回線の混雑により速度が低下しやすい傾向があります。特に夜間(20時〜23時頃)は遅くなることがあります。
ホテルやカフェの公共Wi-Fiは、暗号化されていない場合があり、通信内容が第三者に傍受されるリスクがあります。また、接続時に個人情報の入力を求められるケースもあります。
公共Wi-Fi利用時は、次の点に注意してください。
中国国内ではWeChatが最も一般的で、メッセージ・音声通話・ビデオ通話に対応しています。日本側の家族にもWeChatをインストールしてもらうのが現実的です。
そのほか、日本のアプリを使い続けたい場合は、接続環境を整えることで利用できる場合があります。
日本のサーバーで運営されているゲームは、中国本土からの接続で高遅延(ping値の上昇)や切断が発生しやすい状況です。リアルタイム性の高い対戦ゲームでは、実用が難しい場合があります。
中国国内向けにサーバーが用意されているゲームは、比較的安定して利用できます。
まず切り分けるべきは「アプリが起動しない」のか「通信だけが通らない」のかです。
通信経路の問題であれば、接続方式を切り替えることで改善する場合があります。
通信以外では、決済(Alipay・WeChat Pay)、交通(滴滴出行)、地図(高徳地図・百度地図)、配車・フードデリバリー(美団)など、生活インフラの多くが中国国内アプリで完結します。
日本語で調べたい情報は、現地の日本人コミュニティや在中日本人向けの情報サイトが参考になります。
基本的な対策として、次の習慣を身につけることをおすすめします。
Sakuraでは256ビット暗号化を採用しており、端末とサーバー間の通信は暗号化されます。公共Wi-Fi利用時の盗聴リスクを低減する効果が期待できます。
ただし、暗号化はあくまで通信経路の保護であり、端末自体のセキュリティ対策と併用することが重要です。